墨田サテライトキャンパス発!学生たちの地域連携プロジェクト-定例会に参加して見えたこと-

環境デザインコースでは、月に1度定例会が墨田キャンパスで行われております。

この定例会では、学生たちが自ら立てた仮説をもとに、地域や社会と関わる多様なテーマで研究を進めています。

今回は、その発表の様子と、そこから見えてきた未来へのヒントをご紹介します。

地域に関連するテーマごとにグループに分かれ、多彩な研究が行われていました。

内容はまだ途中経過ではあるものの、その熱意や探究のプロセスには、思わず引き込まれる魅力がありました。

どの発表にも共通していたのは、「人と地域をどうつなげるか」「今ある“当たり前”をどう活かすか」という視点です。

今回は「産業観光」と「こどもの居場所」について簡単にご紹介いたします。

産業観光プロジェクト2025 ー「回遊」する楽しさのデザイン

「外国人観光客に墨田区をもっと楽しんでもらいたい」――。そんな想いから始まったのが、産業観光プロジェクト2025。

学生たちは、訪日外国人に向けて墨田区を“回遊”する観光のあり方を模索しています。

今後はオリジナルロゴや地図の制作も予定されており、6月のワークショップでは、来日中の外国人観光客を実際に案内する取り組みも予定されています。

講評では、指導教員から次のようなコメントがありました。

「外国人観光客は、私たちにとっては何気ない風景にカメラを向けることがある。当たり前の中に、実は大きな気づきや魅力があるかもしれない。今後は、『何が面白いのか』『何が発見できるのか』という視点をさらに深めていくことで、より良いプロジェクトになるだろう。」

このプロジェクトがさらにブラッシュアップされ、今後地域経済の活性化にもつながる可能性を感じました。

こどもプロジェクトー 中学生の居場所づくり

中学生にとって「安心できる場所」とは何か?この問いに対し、学生たちは“丸太”を通じてアプローチしました。
彼らは週に一度、モデルショップを開き、中学生と一緒に丸太を工具を使って切る作業を行っています。

「何かが完成する体験が定期的にあると、達成感が生まれ、モチベーションも育つのではないか?」という仮説を立て、その実験を重ねています。完成品だけでなく、途中の工程や周囲とのやり取りが「居場所」としての価値を深めていくことに気づいたとのこと。

また、丸太を活用した遊具づくりを研究している学生もいました。

丸太に何かを加えたり、手直しを加えることで、子どもたちの興味や行動がどのように変わるのかを研究しています。

講評では、指導教員から次のようなコメントがありました。

「彼らがいずれ高校生や大学生になったとき、OBOGと立場を変え、継続的に続く場所になればいいね。」

 「遊具には正解を出さないように、ヒントを与える仕掛けがあっても良い。」

プロジェクトに参加してみたい人へ

今回学生たちの発表を聞いて、「学びとは、教科書を読むだけではない」と実感しました。自分の関心から出発し、仲間とともに地域に飛び出し、実際に人と関わりながら形にしていく。それが、墨田キャンパスの大きな魅力だと改めて感じました。

もしこの記事を読んで少しでも「面白そう」「自分も関わってみたい」と感じたなら、ぜひ一度、キャンパスやプロジェクトの様子を見に来てほしいです。

ここには、「学び」が「社会」とつながる瞬間が、確かに存在していました。

墨田サテライトキャンパス:墨田サテライトキャンパスとdri | ちばだいプレス

アクセス:〒131-0044 墨田区文花1-19-1 

     東武亀戸線 小村井駅より徒歩5分