デザインコースでは、5セメスター(3年次後期)に所定の単位を取得(見込み)した学生は、希望する研究課題と適性に基づいて教育研究分野へ配属されます。7~8セメスター(4年次)は、卒業にあたり、卒業研究かデザイン工学総合プロジェクトのいずれかを履修することになります。
卒業研究
配属された教育研究分野の教員の指導のもと、学生の興味と適性に基づく研究課題を設定して行われます。卒業研究の種類には、論文、制作、論文制作があります。卒業研究は、課題に対するコンセプトや仮説を設定し、調査・実験を実施することで検証し、最終成果として論文もしくは制作物をまとめあげます。
デザイン工学総合プロジェクト
各研究室から推薦された学生によって構成されたグループが、1年半(新カリキュラムでは1年)に渡って、社会性のあるメインテーマのもと、学内外の専門家の助けを得ながら具体的なデザインにとりまとめて提案するかたちで行うもので、卒業研究と同等の卒業要件を満たします。
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モビリティデザイン研究室 /Mobility Design
生活の豊かさを目指し、製品、特に交通・動態機器に関するデザイン研究・開発を通して具体的な問題解決と提案を行います。製品をユーザー・環境に係わる生活生態系として捉え、自動車や船飛行機など移動機器、ならびにロボットや産業機器など動態機器を総合的な系として位置づけ、その知見・考究をもとに、具体的なデザインコンセプト・造形作品として提案します。
根津 孝太 / NEZU Kota
特任教授 / Professor
学位:1992千葉大学工学部工業意匠学科卒業
専門分野:モビリティデザイン,ロボットデザイン,プロダクトデザイン
システムプランニング研究室 /System Planning
様々なデザイン対象をシステムとして捉え、人々の生活をより豊かに、より便利にするための仕組みのデザインを行っています。タンジブルなモノからインタンジブルなコトまで、既存のデザイン領域にとらわれることなく、様々な領域を対象とします。
小野 健太 / ONO Kenta
教授 / Professor
学位:2001千葉大学大学院 博士(工学)
専門分野:システムデザイン / デザイン理論
研究テーマ:[システムデザインの研究]デザインにおける様々なマネージメントの課題に関する研究 / デザインプロセスにおけるマネージメントの研究 / デザイン機能におけるマネージメントの研究 [ユーザーインターフェイスデザインの研究]デザインにおけるユーザーインターフェイスの課題に関する研究 / プロダクトデザインのユーザーインターフェイスに関する研究
渡邉 誠 / WATANABE Makoto*
教授 / Professor
学位:1992千葉大学大学院 博士(工学)
専門分野:デザインマネージメント / デザインシステム / プロダクトデザイン
研究テーマ:デザインにおける様々なマネージメントの課題に関する研究 / 商品ラインナップにおけるデザインの課題、デザイン評価、デザインにおけるシステム論などに関する研究 / デザインを支援するシステムの構築デザイン支援システムの一部としてのデザイン用CAD/CGシステムの開発 / プロダクトデザインのユーザーインターフェィスに関する研究
永瀬 彩子/ NAGASE Ayako*
准教授 / Associate Professor
学位:PhD, Department of Landscape, University of Sheffield
専門分野:都市環境デザイン
研究テーマ:屋上はらっぱ / 都市における生物多様性の創出 / ショーケース型植物工場の技術開発
Algirdas PASKEVICIUS*
准教授 / Associate Professor
学位:千葉大学大学院 博士(工学)
専門分野:Logo Design / Product Design and Branding
研究テーマ:Communication Design / Product Design / Branding
Juan Carlos Chacón Quintero
助教 / Assistant Professor
学位:2019千葉大学大学院 博士(工学)
専門分野:Interaction Design / Graphic Design / AI / Art Direction / Video Games / UI
材料計画研究室 /Material Planning
[モノーヒトー環境]系における新たな価値の創造を目指し、材料が本来的に有している固有特性と固有特性から派生する属性との関係をデザイン科学の視 点に立脚して考究します。具体的には、材料選択や使用法に対する材料計画的検討、新技術を応用した新しい機能や用途の開発、形態や構造に対する造形的・力学的解析、材質感を構成する諸要因の感性工学的解明と製品開発への展開、資源・環境保全問題等に関する検討を行います。
寺内 文雄 / TERAUCHI Fumio
教授 / Professor
学位:1994千葉大学博士(工学)
専門分野:材料計画 / 感性工学 / 人間工学
研究テーマ:製品の諸特性を定量化したうえで、製品設計を行うことを目的として研究を推進している。a)ヒトの心理的・生理的側面からの製品評価に関する研究 / b)製品が有する物理的・化学的・力学的特性の定量化に関する研究 / c)製品設計における具体的方策に関する研究
佐藤 浩一郎 / SATO Koichiro
准教授 / Associate Professor
学位:慶應義塾大学博士(工学)
専門分野:創発デザイン / Generative design / デザイン理論・方法論 / デザイン科学
研究テーマ:デザイン上流過程支援のためのAMを導入した多様解導出システムの基礎構築
意匠形態学研究室 /Design Morphology
本研究室では、人が生み出すあらゆる「物」や「事」を研究対象とし、その成り立ちや構成要素の特性を,形態学的視点から考察する。「物」「事」の形態を構成する要素である「部分」の特性から「全体(形態)」の特性を解明する分析的アプローチと,「全体」そのままをとらえる直感的アプローチの両面をもって、具体的な「物」「事」を提案することを試みる。この提案を行うプロセスにおいては、複合的かつ論理的視点を持つと同時に,固定観念や既成概念にとらわれない自由な感覚のもとで、常に実在の「物事」と対峙しながら考察を深めて行くことに重点を置く。具体的なデザイン提案から、形や素材、現象やその構成要素の特性に言及した実験的性格の強い作品提案などを通して,「人が形態を生み出すこと」の意味を探る。
→意匠形態学研究室サイト
田内 隆利 / TAUCHI Takatoshi
准教授 / Associate Professor
学位:1991東京芸術大学芸術学修士
専門分野:造形 / 彫刻 / インスタレーション / パブリックアート
研究テーマ:公共空間における人と美術作品の関わり方についての実践を通した研究 / 立体構成と空間構成との関係についての検討
コミュニケーションデザイン研究室 /Communication Design
コミュニケーションデザインとは、優れた表現技術を用いてさまざまなメディアに効果的で魅力に富んだメッセージを織り込み、それらと人間との対話関係を成立させる行為です。本ユニットでは、報道・案内等のパブリックインフォメーション、広告・広報等のコーポレートデザイン、さまざまなレベルのコミュニケーションを扱うインタフェースデザインなどにかかわる表現技術、計画手法、評価方法等について研究します。
張 益準 / CHANG Ikjoon
准教授 / Associate Professor
学位:千葉大学大学博士(工学)
専門分野:ブランディングデザイン / エディトリアルデザイン / 情報デザイン / イラストレーション
人間情報科学研究室 /Human Informatics
人工物を介した人間相互のコミュニケーション、人間と人工物とのコミュニケーションなど、現代社会におけるコミュニケーションは多様であり、それらを円滑に行うための人間と技術のよりよい関係の構築が求められています。本ユニットでは、より人間特性に合致したヒューマンインタフェースの実現を目指し、人間の情報処理にかかわる諸問題について生物科学的、デジタル技術論的等さまざまな視点から研究と提案を行います。
石橋 圭太 / ISHIBASHI Keita
准教授 / Associate Professor
学位:2000九州芸術工科大学大学院博士(芸術工学)
専門分野:生体情報処理,生理人類学,時間生物学
研究テーマ:生理的反応の個人差からみた多様なユーザ特性に対応するデザイン方法論のための基礎的研究
心理・行動科学研究室 /Psychonomic Science
人の心理行動面について、心理学的アプローチをとっています。感覚知覚、認知、情動感情、学習といった実験心理学に加えて、対人認知や対人コミュニケーションという社会心理学も対象です。ユーザーの潜在的欲求を探り、具現化することもデザイ
ナーの仕事の一つと考えています。
桐谷 佳惠 / KIRITANI Yoshie
准教授 / Associate Professor
学位:1999慶應義塾大学博士(心理学)
専門分野:実験心理学 / デザイン心理学
研究テーマ:実験心理学のバックグラウンドを生かし、デザイン学から提起される諸問題に実証的にアプローチする研究 / 因果性、永続性などの人の基本的な知覚特徴に対する、実験心理学的研究 / 実験現象学の今日的意義の検討
コマーシャルデザイン研究室 / Commercial Design
現代の社会において、生み出された「モノ」は生産の局面から、流通の局面をへて、消費の局面へと、届けられる。消費される「モノ』には、それ相応の価格が付けられる。また、宣伝の手法などを通じて、価格や性能などに見合ったコンテクストが付加される。それを購入する人には、消費を通じて、それぞれに異なる「コト」としての体験と価値が生まれる。消費者は、単なる「モノ」すなわち「コモディティ」を求めているのではない。同様の性能や価格が担保されているのならば、どれを選択しても同じ結果になるはずだが、多くの商品において、消費は期待されるべき「コト」選択によって行われる。つまり、消費者は「モノ」にひもづけられた、コンテクストによって、数多ある同様の商品の中から、自らにフィットするものを、差別化し、選択、購入、消費している。またこの消費の体験は、生活者に新たな経験を与え、商品に対する新たな希求を喚起することになるし、消費の結果はニーズとして、生産の局面にもフィードバックされる。商品の生産、流通、消費の三段階にわたって、社会科学的商学的立場と自然科学的技術的立場との2方面から商品を研究していく学問として、商品学という学問が存在する。本研究室はこの商品学の考え方をベースに、消費の局面における商品のありかた、コミュニケーションの方法、コンテクストの構築手法などを研究テーマに据える。
小原 康裕 / OHARA Yasuhiro
助教 / Assistant Professor
学位:2000京都工芸繊維大学 博士(学術)
専門分野:グラフィックデザイン / 広告論 / デザイン史・理論
研究テーマ:1920-30年代におけるフランスと日本のグラフィックデザインについて / コンピュータを利用したグラフィックデザイン教育と提案 / ネットワークを利用したメディアデザイン、理論、技術、製作システム、教材開発 / インターネットにおけるデザイン、インフォメーション・デザイン、ユーザビリティの見地からの研究
環境デザイン研究室 /Environmental Design
私たちは自然環境の中に生きていると同時に、人間自らが創り出す製品や都市空間に至る環境に囲まれて生きています。このような人間の創り出す環境の創られ方・使われ方によっては、私たち自身の生活と地球の行く末さえ左右されかねません。環境デザインでは、こうした環境と人間に関わる諸問題を人間の心理や行動の特性把握を中心に多方面かつ総合的に調査・考察するとともに、望ましい環境のあり方や計画手法を実際のデザインと関わらせながら教育研究を行います。
→環境デザイン研究室サイト
佐藤 公信 / SATO Kiminobu
教授 / Professor
学位:2001 東京大学博士(工学)
専門分野:空間演出デザイン/音環境デザイン
研究テーマ:空間の演出、環境デザインの観点に基づく、送り手と受け手間の望ましいコミュニケーションのあり方に関する研究・空間演出手法の基礎研究及びその応用・環境デザインに関わる音の心理効果の研究
原 寛道 / HARA Hiromichi
教授 / Professor
学位:2006 東京大学博士(工学)
専門分野:環境デザイン/遊具デザイン/家具デザイン
研究テーマ:主に屋外で子どもを含めた様々な人々の交流を促進する遊び環境の研究・提案
今泉 博子 / Imaizumi Hiroko
助教 / Assistant Professor
学位:2012 千葉大学 博士(工学),
専門分野:高齢者支援,園芸活動,植物工場,被災地復興支援,空間グラフィック,サイン計画
研究テーマ:空間の演出、環境デザインの関する研究
三浦 秀彦 / MIURA Hidehiko
特任教授 / Professor
学位:1992 千葉大学 工学修士,1997 Royal College of Art (MA)
専門分野:プロダクトデザイン開発,脱領域的活動
藤本 香 /FUJIMOTO Kaoru
特任教授 / Professor
学位:1989 千葉大学工学部工業意匠学科 学士(工学)
専門分野:住環境,教育研究施設,高齢者福祉空間
人間生活工学研究室 /Humanomics
社会の豊かさを計る指標は、「文化=生活の総体」がいかに多様に共存するかにあります。文化の「こデザインを行う上で人間(ヒト)の理解は不可欠の要件です。人間生活工学(Humanomics)とは、人間の諸特性を人間工学、生理人類学などの観点から、生理学的・心理学的・形態学的に研究することにより、人間に適合した機器や環境を構築するものです。本ユニットでは、これらに関する基礎的および応用的研究を行うことによって、より良いデザインの提案を行います。
→人間生活工学研究室サイト
下村 義弘 / SHIMOMURA Yoshihiro
教授 / Professor
学位:2000千葉大学博士(工学)
専門分野:人間工学 / バイオメカニクス / 生理人類学
研究テーマ:ヒトの筋骨格系機構に関する基礎的研究と人間工学の製品設計への応用 / 上肢に関する筋活動および骨格動作の実測とモデリング / 工業製品の人間工学的デザイン / 筋活動電位(EMG)による機械制御 / 生理データの測定法
デザイン文化計画 /Design Culture
社会の豊かさを計る指標は、「文化=生活の総体」がいかに多様に共存するかにあります。文化の「これから」をデザインするには、地域・歴史・自然との共生をキーワードとしつつ、地域あるいは民族に固有の文化の「これまで」と「いま」の精査が不可欠です。これらの観点に基づき、国内外の地域社会と緊密に連携し、潜在的地域資源の再発見・再認識を通して、維持可能な社会の構築を目指した教育研究ならびにデザイン提案を行います。
→デザイン文化計画研究室サイト
植田 憲 / UEDA Akira
教授 / Professor
学位:2002千葉大学博士(学術)
専門分野:デザイン文化計画 / 地域資源活用 / 内発的地域づくり / 内発的観光創成
研究テーマ:内発的発展論を基底とした地域振興計画/維持可能な社会の構築に向けた生活文化の解析・計画
青木 宏展 / AOKI Hironobu
助教 / Assistant Professor
学位:2019千葉大学博士(学術)
専門分野:3D / デジタルデータ / 歴史的造形物 / 地域活性化 / デザイン
コンテクスチュアルデザイン研究室 /Contextual Design
本研究室は,今日の複雑な社会状況のもとでの新しいデザインのありかたを探求していくことを目的として活動しています.Contextual Designとは,社会的・歴史的文脈において人間活動とデザインの関係性を読み解きながら,自然や文化との共生のもとで人びとがよりよく生きることに向けて,場の形成や人びとの行動・経験文化のありかたをデザインとして提案していくことを示します.
現代では,物質面だけを取り扱うデザインから,人びとの生活のありかたを考えることや,公共の課題に向けてデザイン思考からアプローチすることへ,デザイン活動の目的が急速に拡大しています。
樋口 孝之 / HIGUCHI Takayuki
教授 / Professor
学位:2004千葉大学博士(学術)
専門分野:人工物意匠論・意匠史 / 生活文化デザイン
研究テーマ:生活文化・自然環境・身体や心理と人工物との関わり方の観点からデザインのあり方を検討している / デザイン思考および行為をあらわす言語概念の研究 / 社会的課題にコミットし、学術・社会活動の他領域と連携して行う相関デザインの研究・提案 / 室内計画をはじめとした生活環境デザインの実践
サステナブルデザイン研究室 /Sustainable Design
ビジネス手法、デザイン戦略、持続可能な教育の原則を取り入れることによって、デザインにおける持続可能な実践の統合を探求し、促進しています。地域および世界の持続可能な社会に貢献し、環境の全体的なパフォーマンスと生活の質の向上につなげていきたいと考えています。
上田 エジウソン / UEDA Edilson
准教授 / Associate Professor
学位:2001千葉大学博士(工学)
専門分野:エコデザイン方法論 / エコ・プロダクトデザイン / 持続可能・サーピス製品デザイン / ユニバーサルデザイン 研究
研究テーマ:〔 持続可能・サーピス製品デザイン・エコロジー・ユニバーサルデザイン (ED・UD)の開発研究〕、地球環境から生活環境スケールのエコデザイン・ユニバーサルデザインあるいは持続可能なデザイン部署のあり方の開発研究など。