「WDO 世界デザイン会議 東京2023」のResearch and Education Forumが2023年10月27日(金)に千葉大学墨田サテライトキャンパスで開催されました。
世界デザイン会議は、1973年に京都、1989年に名古屋で開催され、日本での開催は34年ぶりの開催となります。
本会議のテーマは「DESIGN BEYOND」であり、テーマの下「Humanity」、「Planet」、「Technology」、「Policy 」の4つの視点より、世界中から集まったデザイン関係者はもちろん、エコロジー、コミュニケーション、サイエンス、テクノロジーなど幅広い領域から専門家を交え、熱い議論が交わされました。
開会式では、山本亨墨田区長にもご参加いただき、世界中から集まった参加者に対してウェルカムメッセージを頂きました。
オープニングの基調講演では、トルコ出身でニューヨークを拠点に活動する工業デザイナーで、Birsel + Seck共同創業者であるアイセ・バーセル氏と、中国清華大学建築学院副院長であるジャン・リウ教授にご登壇頂き、それぞれのお立場からデザインという知について、それを活用した事例についてプレゼンテーション頂きました。
その後、「Design for Humanity」「Design for Human-Centred Technology」「Behavioural Design for Planet」の3つテーマごとにそれぞれの会場で研究発表が行われ、またランチタイムには、ポスター発表も開催されました。
午後は、長澤忠徳先生(武蔵野美術大学教授・前学長)のモデレーションの下、4人の異なる領域の専門家によるパネル・ディスカッションが行われました。
その後、カーチャ・フォーブス氏(デザイン・リーダー&DEIディレクター)より、クロージング講演がありました。
閉会式では、デザイン・リサーチ・インスティテュート長の植田憲教授より、閉会の挨拶があり、その後の交流会も大変盛り上がり、成功裏に終えることができました。
これもひとえに墨田区の皆様、デザイン振興会の皆様、学内の関係者の皆様、多くの方々のお力添えにより、コロナ禍のため控えざるを得なかった、国際的にデザイン研究活動を共有・発信する場という、デザイン・リサーチ・インスティテュートの役割を務めることができました。心より感謝申し上げます。